自己破産した元社長のブログ

自己破産について個人的なメモを残します。自己破産しようとしている会社経営者の助けになれば良いかなと思います。

自己破産を検討している経営者の方へ

このブログを見ているということは、結構窮地に陥っているか、自己破産を検討し始めている経営者なんだと思います。

自己破産というのはイメージが悪く、自己破産をした人は、その事実をなかなか表に出さないため、多くの人が詳しくないものです。

私も自己破産を検討した時期に、いくつかのブログを見て、自己破産への一歩を踏み切ることができました。

 

自己破産をしてみて思ったこと。

それは、法人の経営者であれば、お金がなくなってから自己破産をするのではなく、少なからずお金があるうちに自己破産をした方が幸せであるということ。

支払いに追われると、ついつい周りが見えなくなるものです。的確な判断ができなくなるものです。

弁護士に事情を説明し、相談するだけでも良い。

それが次に繋がります。

また1からやり直せば良い。あなたが会社を作り、夢見た頃に戻るだけ。また挑戦すれば良いだけです。

 

立ち直るのには、時間がかかるかもしれません。

でも、復活するチャンスがもらえるのなら、今回は負けを認めて、次に繋げた方が私は良いと思います。

 

次こそ、勝とうぜ!!

【自己破産の手続きその6】債権者集会

債権者集会。これは、自己破産する人が待ちわびる大事な日。

遅刻は許されないので、私は30分以上前に現地に行きました。

■債権者集会の服装

スーツが一般的とのことで、私もスーツで行きました。

ネクタイは不要。ちなみに、弁護士も管財人も裁判所の人もスーツでした。

債権者は、スーツの人も私服の人もいました。

■債権者集会

人数は数えていませんが、100人くらいはいました。

東京の場合、午前と午後に分かれて、まとめて債権者集会を行います。

1つの会場に、自己破産者、債権者、管財人、弁護士、裁判官といった感じで全ての人がいる感じ。

テーブルがいくつかあって、各テーブルに呼ばれたら行くといった感じ。

印象的なのは、裁判所の人の喋りがハキハキしすぎていたこと。軍隊かって感じのハキハキ具合で、ハッとする感じでした。

※法人とその代表者の自己破産が多かったですが、「○○こと○○」というように、在日の方も多かったです。私の債権者集会の日は。

■私の債権者集会

ネットの事前情報では、債権者が来ることは稀みたいに書かれてましたが、ガッツリ来ていました。

弁護士からは、債権者集会の会場で、銀行は来る可能性が高いと伝えられたのですが、いざテーブルに座ってビックリ。

あの瞬間は、それなりに動揺しました。だって、1mくらいの距離に向かい合って座るのですから。

そして、動揺した最大の理由は、債権者集会に来た方々が誰だか分からなかった点。会ったことない人がほとんどじゃないだろうか。

自分とその法人の債権者集会なのに、部外者みたいな感じがしました。

ちなみに、債権者集会は、管財人が報告書を読み、他の人は聞いているだけ。質問もありませんでした。

発言したのは、管財人と裁判官だけ。そんな感じなのが、債権者集会です。

※BtoCの商売をしていて、個人の債権者を多数抱えると紛糾するそうです。

【自己破産手続きその5】家計簿を書く

自己破産の手続きに入った後も家計簿を毎月提出する必要があります。

同じ雛形の家計簿。

申し立て前は大体の金額を記入しましたが、流石に1円単位まで記入した家計簿を提出した方が良いと思います。

デビットカードで決済を心がけた方が良い

普段、家計簿を付ける人ならいざ知らず、いきなり家計簿をつけろと言われても忘れることも多いでしょう。

そんな時は、買い物はデビットカードで決済することをオススメします。

これなら、ミスなく家計簿を付けることができますし、残高を気にして決済するようになるので、無駄遣いが減ると思います。

【自己破産手続きその4】引っ越し

自己破産の手続きに入って困ることと言えば、住居の問題。

手続きに入って、2週間くらいはその時の家に住むことができますが、それを過ぎると住み続けるのが困難になります。

※家賃を支払い続けることができるなら可能ですが、現実問題として難しいと思います。結婚していて、旦那もしくは妻の収入がある程度あれば、可能。

■引っ越しで受ける制限

お金がないから引っ越す。その時、真っ先に思い浮かべるのは実家です。家賃がタダみたいなものですからね。

しかし、そう甘くはありません。

現在地が東京で、実家が千葉県であれば、恐らく問題ないでしょう。しかし、現在地が東京で、実家が大阪府の場合、引っ越しの許可が出ません。静岡県でも恐らく無理でしょう。

要するに、近くなければいけないのです。

■引っ越し先

選択肢としては、限られています。

  1. 新しくマンションを借りる
  2. 知人の家に居候させてもらう
  3. シェアハウス等に入居する
  4. 寮付きの職場で働く

これくらいでしょうか。

引っ越し先の確保については、本当に重要なので、自己破産をする前にどうするか決めておいた方が良いと思います。(マンションを借りるという選択肢は、敷金・礼金・仲介手数料を捻出する余裕はないと思います)

ちなみに、私の場合、「明後日退去してください」という指示がいきなりきました。かなり困りましたね。

■住民票の移動

引っ越しをすると、住民票を提出する必要があります。

引っ越しして気づいたのですが、現在住んでいる場所で転居届を出した後じゃないと、引っ越し先で住民票が取れないんですね。

引っ越し後に往復する羽目になりました。この時期になると、交通費も勿体なく感じるので、住民票の移動については計画を立ててやった方が良いと思います。

まぁ、制度が悪いと思いますけどね。

【自己破産手続きその3】管財人とのやり取り

管財人面談の際に、提出して欲しい物の指示が出ます。それらの提出物をできる限り、早く提出するのが最初の宿題です。

■管財人とやり取りする方法

管財人とのやり取りは、メールでのやり取りをオススメします。その方が、裁判所への提出資料が作りやすいでしょうし、管財人も手間が省けるかと思います。

管財人とのやり取りは、最初の半月ほどは、それなりの頻度でのやり取りになります。

ビジネスの相手のように、的確な言葉を選んで、素早くメールを返信することを心がけると良いでしょう。

※メールの履歴などの提出は求められませんので、プライベートのメールアドレスを用いても大丈夫だと思います。

■管財人の訪問

私の場合、債権者集会以外で管財人と会ったのは、最初の管財人面談と自宅と事務所の訪問の2回だけ。

自宅や事務所内にある物で、換価できる物の調査と事務所の原状回復をどうするか確認するために訪問しに来ます。

基本的には、資産目録と照らし合わせての確認。私の場合は、業者を引き連れて来ました。

※訪問に来るまでは、どこまでチェックされるか心配でしたが、単なる確認程度で時間にして30分程度の訪問でした。

【自己破産手続きその2】管財人面談

私の場合、自己破産の手続き開始までの流れとしては、「自己破産の申し立て」→「面接」→「管財人面談」→「自己破産開始」という流れでした。

面接とは、代理人弁護士と裁判官の面接なので、自己破産者は関係ありません。即日面接の場合もあるようですが、私の場合は、申し立て日の翌日が面接でした。ちなみに、面接の翌日には管財人が内定していました。

■管財人面談について

「自己破産開始」になる日は、水曜日17時と決められています。(この時に債権者集会の日時も決まります)

そのため、上記のスケジュールで行くと、管財人面談は月曜や火曜になる可能性が高いのではないでしょうか。

管財人面談とは、管財人、破産者、代理人弁護士の三者面談。管財人が指定する日時に、管財人の法律事務所に行く必要があります。

服装は、私服でOK。ジーンズと襟付きのシャツ程度の服装で問題ありません。筆記用具や実印や通帳を持って、状況を説明するといった感じです。

私の場合、30分くらいで終了したような記憶があります。名刺をいただくのですが、自己破産の身。名刺交換ではなく、名刺をいただくだけだったので、その瞬間は何だか悲しさを感じました。

※遅刻厳禁なので、30分以上、近くのコンビニで待機していました。

■管財人ってどんな人?

管財人は、弁護士資格を持った人。管財人面談の前に、相手の管財人の氏名は分かりますが、会うまで緊張します。

もちろん、どんな人か調べましたが、動画等がなく会うまで緊張しました。

私の場合、入出金が少し怪しかったので、非難されることやむ無しといった感じで臨みましたが、三者面談は普通の商談のような感じで丁寧で驚きました。

※弁護士曰く、管財人には当たりハズレがあるそうです。当たりハズレというと言い方が悪いですが、厳しい管財人は本当に厳しいようなので、こればかりは運のようです。

【自己破産手続きその1】自己破産の申し立て

代理人弁護士による自己破産の申し立ての日がXデーと同じ日であれば良いのですが、私の場合、Xデーから申し立て日まで数日ありました。

申し立ての書類が大変だったのでしょう。もしくは、代理人弁護士と交わした契約書に、申し立て日までの引き継ぎ額に対して、報酬が変動するという内容の項目があったため、弁護士側は利益を最大限にするという意図もあったのかもしれません。

■Xデーから申し立て日までの日が一番辛かった

当初、Xデーと申し立て日は、同じ日もしくは1日違いだと思っていたのですが、なかなか申し立てをしてくれなかったため、私は対応に困りました。

と言うのも、申し立て日の翌々日頃までは、営業を終了すると言ってはいけないのです。

債権者でも債務者でもない顧客からは、仕事の依頼が結構入ってきましたが、仕事をすると答えてもいけないし、会社の閉鎖も伝えてはいけないという摩訶不思議な状況。仕事は受けられませんという謎の回答しかできません。

また、Xデーに法人の電話とFAXはストップさせたため、私の携帯電話番号を知っている一部の債権者から着信もありました。(代理人弁護士から連絡しないように言われているため出れない)

この期間、精神的に辛いものでした。

■Xデーから自己破産申し立ての期間にしたこと

Xデーから申し立て日の間までに、2回だったかな。代理人弁護士と打ち合わせがありました。

打ち合わせ時間は、各90分程度。提出する書類にミスがないように、念入りに打ち合わせをした記憶があります。

打ち合わせについては、「明日○時に来所できますか?」みたいな感じだったので、代理人弁護士の事務所が遠い場合は、予定を入れないようにした方が良いと思います。

また、Xデーから申し立ての期間に法人口座に入金予定がある場合、入金があれば弁護士に報告し、弁護士の銀行口座に振り込むという作業が必要でした。

これは、法人口座から行い、振込手数料が引かれて残高0円になるように振り込んでいました。