自己破産した元社長のブログ

自己破産について個人的なメモを残します。自己破産しようとしている会社経営者の助けになれば良いかなと思います。

【自己破産の準備その2】銀行口座の開設及び解約

自己破産をするなら、新しく開設する銀行口座と解約する銀行口座を決める必要があります。

特に、銀行口座の開設については、自己破産手続き後の生活に直結してくる内容なので、よく考えて手続きした方が良いでしょう。

■法人の銀行口座について

法人の銀行口座をいくつか保有していると思いますが、重要なのは、普段引き落としが発生しない銀行口座の有無です。

引き落としが発生しない銀行口座を1つ用意する

法人クレジットカードや各種引き落としなど、法人の銀行口座からはかなりの頻度で引き落としが発生します。

自己破産する上で、これらの引き落としは時に致命的な問題になる場合があるので、引き落としが発生しない安全な銀行口座を1つ準備するのがオススメです。

但し、借り入れをしている銀行の銀行口座は、残高を差し押さえられる恐れがあるので、全く関係ない銀行の口座にするのが良いでしょう。

※個人的には、ネットバンクが良いと思います。

あまり使っていない銀行口座は解約する

法人が自己破産する場合、最終的には銀行口座は管財人が解約します。

管財人の立場に立ってみれば、銀行口座が多ければ多いほど、仕事が増えるのです。

そのため、使っていない銀行口座は、解約するのがオススメ。もちろん、解約されていることが分かる通帳は残しておいてください。

※最終的には、引き落としがかかっている銀行口座、借り入れ先の銀行口座、引き落としが発生しない銀行口座以外は解約しておいた方が良いと思います。

■個人の銀行口座について

自己破産する上で、個人の銀行口座は少し厄介です。

使っていない銀行口座は解約した方が良い

子供の時に地元で開設した銀行口座、仕事をする上で雇用者から指定された銀行の口座、銀行員との付き合いで開設した銀行口座など、恐らく多くの人が数種類の銀行口座を持っていることだろうと思います。

特に、子供の時に地元で開設した銀行口座は、休眠口座になっていることでしょう。

しかし、自己破産する上では、休眠口座になっているなら、休眠口座であることを証明しなければいけません。

これが実に厄介。

私の場合もそうでしたが、地元の銀行の支店が近くになく、休眠口座の証明ができなかったのです。そのため、片道1時間くらいかけてその銀行の支店に行き、休眠口座を証明する用紙を発行してもらい、銀行口座を解約するということを行いました。

ゆうちょ銀行に至っては、口座番号すら分からず調べてもらったりもしました。

解約を含め、本当に手間がかかります。再スタートも兼ねて、使っていない銀行口座があれば、ついでに解約した方が良いでしょう。

デビットカード用の銀行口座を開設した方が良い

自己破産をする上で、困ることの1つがクレジットカードが持てないということ。

クレジットカードが使えないと何かと不便なことが多いため、デビットカードを持つのが良いと思います。

デビットカードであれば、借り入れ機能があるデビットカードを除き、審査はありません。もちろん、自己破産をしたとしても、強制的に解約になることはありません。

自己破産手続き中は、郵便物が管財人に転送されることを考慮すると、自己破産の手続きに入る前にデビットカード用の銀行口座を開設するのが合理的ではないでしょうか。

私の場合、デビットカードを事前に準備しておいて、本当に良かったと思っています。そのデビットカードは、ネットバンク系のものなのですが、入出金がコンビニのATMから手数料無料でできる点もありがたい限りです。